【2022】第36回シマノジャパンカップ鮎釣り選手権全国大会決勝戦 長良川

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去る8月20日(土)、8月21日(日)の2日間にわたり、岐阜県長良川・郡上大和地区にて、2022年度シマノ・ジャパンカップ鮎釣り選手権全国大会を開催いたしました。
大会2日前には上流部で降った雨が鉄砲水となり急激な大増水。どこかで大規模な土砂崩れでもあったかのような泥濁りです。競技の開催が危ぶまれましたが、大会前日には釣りができるほどまでに回復。プラを行なう選手を含め、多くの釣り人で賑わっていました。長良川の回復力には驚かされるばかりです。
大会前日には、翌日から始まる試合全ての対戦相手、入川ブロック、出走順が決定する抽選会が行なわれました。出場選手は2019年の全国大会上位入賞者3名と、全国で行なわれた地区大会決勝を勝ち上がり、セミファイナル(東日本、中日本、西日本大会)も勝ち抜いた21名を合わせた、総勢24選手。
予選は2日間にわたり、4試合が行なわれる予定です。A(下万場橋・下流側〜名皿部橋・上流側)、B(大会本部前200m下流の絞り込み下段〜杉ケ瀬・ヤナ付近)の2ブロックに分かれて各90分間の熱戦が繰り広げられます。しかし、夜から雨の予報が出ていたため、状況によっては初日での釣果で勝敗を決するという条件付きでの開催です。
24名の選手を2ブロックに分けて、順位に応じて勝ちポイントが与えられます。最大12点、最小1点というポイント差が大きいため、1試合での失敗が致命傷となりかねません。最後まで上位争いに残るには、たとえ調子が上がらなくても、大きく崩れないまとめあげる調整力が要求されます。
大会初日、空は今にも泣き出しそうですが、河川は回復傾向で水位もだいぶ落ち着いてきました。
7時を回り、オトリを配り終えると、スタート順にしたがって各ポイントへ。7時半、ホーンの合図とともに予選リーグ第1試合がスタート。Aでは石積み堰堤下流の右岸に入った前大会3位の髙橋祐次選手がいいテンポで掛けています。前大会2位の西部俊希選手は堰堤の上流に入りましたが、1尾目がなかなか掛かりません。その後、見切って取水堰まで移動し数を伸ばしました。
Bでは桜並木前に選手が集中。松本一平選手、松田克久選手がいいスタートを切れたようです。前大会優勝の加藤光一選手は栗巣川合流より下流の中洲に入りましたが、うまくリズムに乗れず苦戦。
第1試合を終えて、Aは14尾の髙橋選手が1位、2位が11尾の池田真史選手、3位が9尾の西部選手。Bは11尾の松本一平選手が1位、2位が10尾の佐川健選手と松田選手と続きました。
9時45分に予選リーグ第2試合がスタート。この試合からスイッチが入ったのが、四国の若武者、松本優吾選手。第2試合目からは自分の釣りを貫くということで、泳がせに専念。神社前の右岸に展開する緩い流れをていねいに釣って数を伸ばしました。
Bの桜並木前では池田選手、西部選手、君野貴文選手がデッドヒートを繰り広げていますが、釜淵橋下流に入った古田尚也選手もいいテンポで掛けています。果たして誰が上位に食い込んでくるのでしょうか。
2試合目はAブロックの松本優吾選手が13尾でトップ、2位は12尾の鈴村達也選手、3位は11尾の谷川光之選手でした。Bブロックは古田選手が16尾でトップ、続いて15尾の池田選手が2位、12尾の西部選手、君野選手が3位と続きます。
予選2試合が終わった時点のトップ3選手は、池田選手が1位(22ポイント)、2位が古田選手(21.0ポイント)、3位が松本優吾選手(18.5ポイント)となりました。しかし、その下には3位と同ポイントですが、占有率の差で4位になった西部選手、5位に金沢辰巳選手(18ポイント)、6位に松本一平選手(17.5ポイント)、7位に谷川選手(16.5ポイント)が控えています。さらにその下には同じ16ポイントですが、占有率の差で8位に髙橋選手、9位に君野貴文選手、10位に佐川選手、11位に松田選手が着けており、虎視淡々と上を狙っています。
トップと最下位の勝ちポイントの差が大きいので、1試合ごとに順位が目まぐるしく変わるのがジャパンカップ。たとえ上位にいても決して安心はできず、1回のミスで大きく順位を落とすこともあれば、その逆に急浮上することもあります。
昼食休憩を挟み、初日最後の予選リーグ第3試合が、12時半からスタートです。今晩から雨が降る予報のため、翌日の河川状況によってはこれで最後の試合になる可能性も充分あります。
Aブロックでは西部選手が取水堰から石積み堰堤の100mほど下流までひたすら打っていく攻めの釣りで周りを引き離していきます。第2試合と同じ場所に入った松本優吾選手もいいテンポで掛けているようです。
第3試合のAブロックは1位が15尾で西部選手、2位が13尾で松本優吾選手、3位が9尾で谷川選手となりました。Bブロックは16尾の鈴村選手が1位、15尾の髙橋選手、金沢選手が同尾数で2位、4位が10尾の松本一平選手となりました。
初日を終えて、暫定トップが西部選手(30.5ポイント)、2位が松本優吾選手(29.5ポイント)、3位が金沢選手(28.5ポイント)、4位と5位は27ポイントでしたが、占有率の差で4位に鈴村選手、5位に古田選手が着けています。その後にも26.5ポイントを獲得した髙橋祐次選手、谷川光之選手、松本一平選手が僅差で控えています。誰が決勝に進むか読めない展開です。
翌日の第4試合の組み合わせを見ると、Bブロックに1位の西部選手、2位の松本優吾選手、3位の金沢選手、4位の鈴村選手、5位の古田選手、7位の谷川選手という上位選手が固まっており、勝点の奪い合いは必至。一方、Aブロックに入った6位の髙橋選手、8位の松本一平選手、9位の池田選手は大きなチャンスです。ここでしっかりと自分の釣りをして、Aブロックで上位を取ると、Bブロックの結果しだいではありますが、順位が大きく変わりそうです。緊迫のA、好機のB、選手の運命は翌日の第4試合に委ねられました。

しかし、土曜日の夕方から夜半にかけて降り続いた雨により翌日の長良川は増水。通常通りの試合は難しいと判断し、支流や上流部での代替開催も視野に入れつつ、本部で協議を重ねました。その結果、安全を第一に優先し、断腸の思いではありましたが、予選3試合までの釣果で順位を決める判断を下しました。最終結果は、優勝が西部選手、2位が松本優吾選手、3位が金沢選手です。

「3試合で終わったこともあり、正直実感が湧きにくかったです。ですが、家に帰ってじっくり考えて見ると、セミファイナルは3試合で決着。セミファイナルで優勝しようと思うと難しい。しかも、全国大会は濃いメンバーが集まっている状況です。そう思うと3試合とはいえ、1位になれたのはうれしいです」と西部選手。また、前回大会では、「あと少しで優勝だったと思うと悔しい。次の全国大会ではこの気持ちをぶつけたい」と語っておられました。有言実行、見事にそれをやってのけた優勝となりました。

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